いわゆる第2新卒を大量に扱う紹介会社が山ほどありますが、一通り登録して対応をみてみると、その内容は「とにかく数」ってことに尽きます。コンサルタントとは程遠いような・・・
履歴書・職務経歴書を大量に集め、引っかかりそうな企業に一斉にデータを流して、人事部からの連絡待ち。
相手も人事部ですから、仕事ですから、書類から採用につながる可能性が高い人材しか選べません。とりあえず呼んでみて、時間を使って、担当役員などの面接につなぐまでの「ふるい」ですから。
私は、これまで採用面接を約50人ぐらいやった事がありますが、書類だけでは絶対に分からないモンです。経験として。確率を高めるにはかなりのセンスが要ります。呼んでみて、「こりゃ違ったな」ってケースも多々ありました。
そういう経験から、「紹介会社→人事担当者」ってルートには、そのセンスが欠けていて、それを数でカバーしている印象が強いです。当然ながら、経歴がちと変わった、私のような人材にはほとんど声が掛かりません。。^^
たまに、半信半疑で人事部からコンタクトがあった場合も、お断りの理由がこれまたお決まりで、最初から資料をみれば分かってる内容で平気でお断りしたりします。それなら、最初から時間使わせるな、と。。
逆に、企業から「この会社のこのポジションの人を採用したい」という、いわゆるヘッドハンティングは日本では非常に弱いです。私は、常時、門戸を開放していたので、4,5人とコンタクトを取っていますが、この人たちは、センスもあって、アクティブです。企業側に「今、この会社のこのポジションの人がいるけど、御社には必要だ」とガンガンにプレゼンします。
そして、もう一つの特徴に、この手の人たちは外国人が圧倒的に多いです。私など、ビジネス英語を使えないので、英語は片言しかできないのですが、強引にアプローチしてきます。入社後、3ヶ月以内に一定レベルまでビジネス英語を習得することを契約条件に盛り込んででも契約を取ってきたりします。
紹介会社の「コンサルタント」の皆さんは大半が、インセンティブじゃないです。安い固定給で結果を出そうとしたら、確率を考えて、上記のような作業になるんでしょう。残念ながら。
外国人のヘッドハンター達は、インセンティブ契約です。見つけたら、必ず決めようと気合い入ってます。要は、入れちゃえば、後はその人が勝手に結果を出すために努力するわけです。
結果的に、給料を下げて転職をして、行った先は何らかの妥協をして入社するので、また数年後に転職。。。また紹介会社が手数料を稼いで、給与は下がって・・・
そんな低賃金スパイラルから抜け出そう。
特にベンチャーは、「会社と運命共同体」になる社員を求めます。その覚悟を求めるのだから、会社にも同様の覚悟を求めましょう。結果出すことを前提にした給与条件で契約しましょう。社員に託す覚悟を。
結果出したら、処遇はいくらでも上げます、的な「まずは社員だけが覚悟を決めろ」契約は命取り。多くの経営者は人件費を下げることで、役員報酬を増やしているんだから。
そんないい加減な契約がまかり通ってる日本の転職事情と、それを助長している紹介会社は、低賃金スパイラルをますます加速する。そんな印象を日々、強くしています。メジャーリーガー並みとは言わないけれど、エージェントも契約内容までしっかりと入った上で、30%の手数料を取りようにしてもらいたいモノです。従業員の労働力を安売りすることは、自らの首を絞めてることにそろそろ気が付いてもらいたいモノです。