2007年08月21日

クロスメディア?その2

猛暑の余り、外出を控えて社内で時間を潰すビジネスマン
が増えている今日この頃です。ここぞとばかり、あちこち
訪問しています。プロ野球選手ばりに、アンダーシャツを
着替えたい気分です。


忘れた頃にクロスメディアについて。

元々、お互いに相反する部分を売りにしていたマスメディア
とその他メディアをまとめてクロスメディアと呼んでみまし
たが、そんな事情で距離を置いていたので、今もガッツリと
クロスメディアしてるかというと、非常に微妙な感じですね。


圧倒的な数の不特定多数に向けて、一方的に情報発信をする
テレビCMなどのマスメディア広告。
一方、ユーザとのインタラクティブなやり取りができる(実際
しているかどうかは別ですが)WEB・モバイルメディア広告。

一方の長所が他方の短所なわけで、予算額の大部分を占める
マスメディアの長所を傷つけないことが大前提になってます。

すると、WEB・モバイルの長所が埋もれてしまい、結果的に、
「何がクロスメディアじゃ!」的な中途半端な。自己満足的
なプロモーションができあがります。


さて、


どうなるんでしょ。今後は。


メディアがたくさん増えました。
情報量がたくさん増えました。
1情報の価値が相対的に下がりました。
だから、クロスメディアで価値を盛り返します。

って流れなわけです。価値を上げるためには、
それぞれの長所を活かさないと上がりません。
ところが、現実には、長所が活かされることなく
ただのミックスジュース化してます。


テレビCMで乱発気味の「・・・で検索」も
その一例です。
テレビCMとWEB検索連動型広告のクロスメディア。

リスティング広告の良さって、自発的に検索をした
ユーザに対して、その検索キーワードにマッチした
広告をピンポイントに提示できることにあります。
沖縄旅行に行こうかなって思ってる人が、「沖縄 
旅行」って検索して、その結果画面に、「沖縄での
旅行なら格安パックのABC社」って広告。

このテレビCMって、Google・Overtureの検索連動型
広告のCMになっちゃってますよね。その企業のCMの
はずだったのに。

それぞれの長所を生かしてクロスメディアのはずが、
「勝ち組を巻き込んでクロスメディア」に変わっち
ゃってる気がします。企業がそのトリックに気付く
のが早いか、次の、より効果的なトリックに切り替
えるのが早いか。


テレビCMで社名を聞き、
WEBで検索してサイトへ到達し、
サイト内を見て、
比較・検討して、
サイトへ戻って、
アクションを起こし、
その情報をシェアする。


何かが抜けちゃってます。
アクションを起こす前に何かが抜けてます。
企業側は、アクション後のシェアも大事ですが、
アクションに至るまでがやはり大事ですから。

「サイト内を見て、比較・検討」

ここを強力にスルーさせる新要素がないと、
広告主がお金を払う価値は上がってません。


さてさて、そんな要素はあるのか?
山ほどあります。それがホントの
クロスメディアプロモーション。
posted by klp at 15:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック